子供が産まれたことをきっかけに、本格的なカメラを購入される方も多いのではないでしょうか?私は、まさにそういう理由で、カメラを始めました。スマホのカメラで撮影するよりも、やはり綺麗に写真が撮れるなと感じています。さらに最近はVlogも流行っており、例に漏れず、私も家族とのVlogをカメラで撮って、編集しています。そんなことをしていると、写真や動画の数が多くなり、保管方法にも工夫が必要になると考え、少し前(いや、大分前)に、SynologyのNASを導入しました。今回の記事では、私が使っているSynologyのNASを使った写真管理の方法をご紹介したいと思います。
- SynologyのNASがおすすめの理由
- SynologyのNASの便利機能
使っているSynologyのNASは何か?その機種の選定理由
私が使っているものは『DS718+』を使っています。SynologyのNASにはいくつかの種類があるのですが、私はPlusシリーズの700番台を購入しています。以下のリンクに貼っているものは、2023年4月時点での最新機種になります。 主に一般家庭レベルであれば、Jシリーズか、Valueシリーズ、Plusシリーズを選ぶことになるかと思います。 Jシリーズ < Valueシリーズ < Plusシリーズというふうにスペックが高くなり、合わせて値段も高くなります。 私は、仕事柄メモリの増設・仮想環境といった写真以外の用途でも利用をしたかったので、Plusシリーズの700番台を選びました。 写真の管理だけであれば、Jシリーズでも良いかなと思います。
![]() | Synology DiskStation DS723+ RYZEN R1600 CPU搭載多機能2ベイNASサーバー|DS723+ |
SynologyのNASをオススメする理由
そもそもSynologyて何?
Synologyは台湾の企業で、NAS製品を主に扱っているメーカー企業です。品質もよく、世界的に人気の高い企業です。
NASって何?
NAS(ナス)は、Network Attached Storageの略称で、ネットワーク上につながっているHDDのことです。PCとHDDを、USBケーブルで繋ぐ必要がなく、ファイル(写真)の保存や、閲覧・取り出しが容易になります。
なぜSynologyのNASをオススメするのか?
NASを提供しているメーカはたくさんあります。Buffalo、アイ・オー・データ・QNAPがあります。個人的にNASはSynologyかQNAPのものをオススメします。 SynologyとQNAPは、他のメーカと比較して、独自のOSをNASに組み込んでいて、専用アプリが豊富に提供されています。そのため、ただのファイルを置く場所という使い方だけでなく、 写真の共有や、ファイルの管理ができます。パワーユーザであれば、DockerやVMを使った仮想環境の構築もできるので、用途のバリエーションが広がります。個人的によく使っているのは、タスクスケジューラーで、毎日決まった時間に、Notionを更新するプログラムをここで設定しています。
QNAPとSynologyで大きな違いはあまりないですが、私は最終的に見た目で選びました。
便利なオススメ機能を紹介
今回の記事では、写真をメインにオススメのポイントを紹介したいと思います。
写真のバックアップが簡単にできる
SynologyのNASにはSynology Photosというアプリケーションが標準で提供されています。 Synology Photosは個人的に優秀なアプリだと思っており、写真の管理やバックアップ、共有を簡単に行えるような機能を提供してくれます。
SynologyのNASへのファイル転送方法はいくつか用意されています。
- ChromeやEdgeなどのWebブラウザからのアップロード
- SMBプロトコルを使ったFTP転送
- Synologyが提供しているスマホアプリを使った自動バックアップ機能
- Synologyが提供しているソフトをNASにインストールし、USB経由でのバックアップ
私がよく利用するのは、以下の2つです。
- SMBプロトコルを使ったFTP転送
- Synologyが提供しているスマホアプリを使った自動バックアップ機能
スマホで撮った写真は、アプリの自動バックアップ機能を使って、自動的にバックアップを取るようにしています。 カメラで撮った写真は、カメラにFTP転送の機能があるので、その機能を使っています。
写真や動画を見返しやすい
Synology Photosは、ブラウザ・スマホのアプリから接続して、保存されている写真を見返すことができます。写真も動画もファイルを一度NASに転送すると、NAS側でサムネイルを作ってくれます。そのサムネイル写真が一覧に表示されるため、見返すことが簡単です。
(タイムライン表示)
さらに、表示方法も変更でき、デフォルトはタイムライン表示として、時系列で表示されます。それ以外にも、フォルダー表示という表示方法も可能で、写真をフォルダー管理していた方や、NASに存在する実フォルダベースで閲覧することも可能です。私の場合、20年近く写真をデジタルで保管しており、ディレクトリを作って管理をしていたこともあったため、このように切り替えられるのはとても、ありがたいです。
(フォルダー表示)※個人情報の関係でマスクばかりですみません。
写真や動画の検索が簡単
写真を消すということをしなければ、かなりの枚数の写真が保管されることになると思います。Synology Photosでは、フィルター機能も優秀で、EXIF情報から自動でタグ付けがされます。意図的に消さなければ、場所や撮影機材の情報などがタグ付けされ、そのタグを検索条件にして写真を探すことができます。以下の画面キャプチャがフィルタの条件になります。
また、Synology Photosには顔認識機能があり、顔写真から、人を絞った写真の検索も可能です。
(顔認識の結果)※個人情報の関係でマスクばかりですみません。
このタグ付けは自分で自由に設定することも可能です。そのため、オリジナルのタグから写真を検索するといったこともできます。
(クイックフィルタ(画面右の赤枠))※個人情報の関係でマスクばかりですみません。
一度見た写真はネットに繋がっていなくても閲覧できる
スマホアプリで一度でも見た写真はキャッシュ(一時保管)されます。そのため、インターネットが繋がっていない環境下でもサムネイル画像レベルであれば、見返すことができます。
共有フォルダーを使うことで、家族間での写真共有が簡単になる
妻は、基本的にスマホでしか写真を撮りません。Synology Photosには個人フォルダーと、共有フォルダーがあり、共有フォルダーでバックアップをとる、お互いの写真を簡単に共有できます。以前はLineで送り合ったりしていたのですが、今は、お互いが自分の好きタイミングで、相手の撮った写真を見ることができるようになっています。
外部のネットワークからでもアクセスできる
SynologyのNASにはQuickConnectという機能があり、この機能を有効にすると、外出先からもインターネットを通じて簡単にNASにアクセスができます。これは、写真に限らない機能ですが、外出先から自宅のNASにアクセスできるのは、非常に便利です。常時アクセス可能にしておくことは、私は少し抵抗があるので、必要な時だけこの機能をONにして外出するようにして、帰宅したらOFFにするといった形で運用をしています。
まとめ
今回はSynologyのNASを使った写真管理がオススメであることを紹介しました。決して安くはありませんが、写真管理を簡易にすることで、思い出を残すこと(写真を撮ること)に、より集中できます。また写真の共有が簡単になれば、家族で思い出を振り返って楽しむ時間を作ることもできます。 SynologyのNASはそういった写真ライフをより良くしてくれるアイテムだと思います。よければ、試してみていただければと思います。
補足
本製品は、HDDを別で購入する必要があります。私はSeagateの8TBを2つ購入してRAIDを組んでいます。もし、よろしければ、こちらも参考にしてください。
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